公開日 2022年10月20日
最終更新日 2022年10月20日
リハビリテーションの専門職には、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)がいます。医師の判断と指示のもと、リハビリテーション専門職が訪問して、機能訓練などを行うのが訪問リハビリテーションです。
リハビリテーション専門職は、一人ひとりにあわせた自立支援や重度化防止を目的に機能訓練などを行うだけではなく、多職種との円滑な連携を図り、多様な社会資源を活用して、住み慣れた地域で“その人らしい”暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、様々なライフステージにおいて“より良い生活”の支援に取り組んでいきます。
理学療法士(PT)
理学療法士は、ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、座る・立つ・歩くといった基本的な日常動作の維持・改善、障害の悪化の予防を目的に、運動・体操、動作練習などのリハビリテーションを行います。対象者一人ひとりに合わせたプログラムを作成し、自立した日常生活が送れるように支援します。
主な業務
- 歩行や起き上がりなどの機能訓練
- 住宅改修・福祉用具のアドバイス など
対象となる方※
- ケガや病気などが原因で、筋力が低下して歩きにくくなった方
- 思うように動けない方
- 日常生活に不安がある方 など
※主治医が必要と判断した場合、対象となります。
作業療法士(OT)
食事や入浴などの日常生活活動や家事、趣味、仕事、対人交流など人が営む生活行為のすべての活動が「作業」です。作業療法士は「作業」に焦点を当て、個人によって異なる目的、価値を「その人らしさ」に合わせて治療、指導、援助します。
主な業務
- 食事、トイレ動作、入浴などの生活動作の改善や介助方法の指導
- 自助具を使用してひとりでできる動作の拡大や、自助具の紹介 など
対象となる方※
- 心や体の病気で日常の生活に支障があり活動に不安がある方
- 環境への不適応があり、自助具や自宅・周辺環境の設定する必要がある方
- できる動作を増やし、介助負担を減らしたい方 など
※主治医が必要と判断した場合、対象となります。
言語聴覚士(ST)
言語聴覚士は、病気や事故、加齢などによって会話や頭を使うこと、食べることが難しくなった方に対してリハビリを行います。
主な業務
本人に対する支援
- 言語の練習(聞く、話す、読む、書く)
- 口を動かす練習
- 会話の練習
- 会話を支援する道具の使用練習
- 食べたり飲んだりする練習(原則として、ゼリーやトロミの付いた水分から開始)
本人、家族、ケアマネジャーら支援者に対する支援
- 適切なコミュニケーション方法のアドバイス(会話の成立には相手の協力も必要です)
- 飲み込みやすい姿勢や食べ方、食事の固さやトロミの量についてアドバイス
対象となる方※
失語症の方
聞いて理解する、言いたいことを話す、読む、書くことが難しい
発話障害の方
麻痺などにより、ろれつが回りづらい
摂食嚥下障害の方
うまく飲みこめない、ムセる
※主治医が必要と判断した場合、対象となります。