薬のことで困ったときは?

公開日 2022年10月20日

最終更新日 2022年10月20日

高齢になるほど、ひとつの病気だけではなく複数の病気を抱える人が多くなりますが、それに伴い薬の種類も多くなりがちです。在宅医療では薬剤師の訪問サービスにより薬の管理や疑問点についてサポートやアドバイスを受けることができます。

服薬治療でよく起こる問題

  • 薬の飲み方、使い方がわからない、覚えられない
  • 時間になっても、つい薬を飲み忘れてしまう。
  • 薬の種類や数が多かったり、もの忘れなどのために、服薬時間や保管などの管理ができない。
  • 薬の数が合わなくなった
  • 薬が飲みにくい
  • 薬を飲んでも体調がよくならない、または悪くなった
  • 薬をとりに行くことができない

このような問題があったらかかりつけ医、薬剤師にご相談ください!

訪問服薬指導について

在宅医療では、かかりつけ医の依頼により薬剤師が自宅を訪問し、薬や薬の飲み方についての説明や、飲み合わせの管理など服薬治療のサポートを行います。疑問点や問題点などがあったら、薬剤師のアドバイスを受けることができます。

薬の種類や型について

薬にはおもに内服薬と外用薬があるほかさまざまな種類や型があり、どのように使用し、どのくらいの時間で吸収されるかなど、それぞれ効果と効能を備えた特徴があります。
いま飲んでいる薬が飲みにくい、使いにくいというような場合は、ほかの剤型で対応できる場合もありますので、かかりつけ医や薬剤師に相談してみましょう。

内服薬のおもな種類と型
剤型 特徴
錠剤 水で飲む一般的な固形状の薬。糖衣や高分子の膜、セルロースなどで覆われたものもあります。
散剤(粉薬) 素早く吸収され、早く効果が出るように、薬を粉末状にしたもの。水と一緒に飲むようにしましょう
顆粒剤 むせたりしないよう飲みやすくするために、散剤を粒状に加工したもの。かまずに水と一緒に飲みましょう。
カプセル剤 カプセルに粉薬、顆粒剤を詰めたもので、液剤を詰めたソフトカプセルもあります。中身は出さず、カプセルごと服用を。
シロップ剤 甘みのある液体の薬で、おもに小児に使用。粉末、顆粒状で、水に溶かして服用するドライシロップもあります。
外用薬のおもな種類と型
剤型 特徴
塗り薬 皮膚や粘膜に塗り成分を吸収させます。軟膏、クリーム、液剤、ローション、ジェルなどの形態があります。
点眼剤(目薬) 点眼液と洗眼液があり、点眼液は雑菌が入らないよう、容器がまつげなどに触れないように点眼します。
貼付剤 患部に貼って使う薬。おもに痛みと炎症を抑える薬の成分を、皮膚から体内に浸透させます。
坐剤 肛門に挿入して用いる薬で、体内に入ると体温で溶けます。おもに鎮痛解熱薬などで使用されます。
噴霧剤 おもに鼻やのど、気管支などに吹き付けて使用します。使用法を理解して、身につけることが大切です。